Tomorrow is another day!

Tomorrow is another day!

アラサー,青年海外協力隊としてルワンダへ行く♪

ルワンダの歴史

 ど~も!えみゅ~です。

 

 今回はちょっとシリアスなお話。

 

 ルワンダにいると

 どうしても考えなきゃいけないのが,

 ジェノサイド(大量虐殺)の話

 

 普段,このジェノサイドの話は,

 「ルワンダ人の前では

  むやみにしてはいけない」,

 ということになっていますが,

 

 今,ちょうど

 ジェノサイドウィーク中(4/7~4/13)なので,

 触れてみたいと思います。

 f:id:emu-water8:20180413233248j:plain


  

 ジェノサイドとは・・・

 1994年4月にルワンダ国内で起こった

 大量虐殺のことです。

 ルワンダ内のツチ族フツ族の争いで,

 1994年4月7日~の約100日間で

 およそ100万人の方が

 亡くなったと言われています。

 

 1日に1万人と考えると,

 かなりの数だということが想像できます。

 

 

 そもそも,何故この争いが起きたのか。

 話は第1次世界大戦後までさかのぼります。

 

植民地時代 

 第1次世界大戦後,

 ルワンダはベルギーの植民地でした。

 ベルギーは統治をしやすくするために,

 もともと一つであったルワンダ民族を

 体の特徴によって,二つに分け,

 (ツチ族フツ族

 少数派であったツチ族を優遇しました。

 

 しかし,1950年代半ばから,

 アフリカの独立運動が激しくなってくると,

 強く独立を求めるツチ族ではなく,

 フツ族を優遇するようになりました。

 

 1962年にベルギーから独立した後も,

 フツ族ツチ族への弾圧は続きました。

 

そしてジェノサイドへ 

 そして,1994年4月6日に

 フツ族のハビヤリマナ大統領が乗った飛行機が

 何者かによって撃墜され,

 ハビヤリマナ大統領が亡くなったことが

 きっかけとなり,

 ジェノサイドが発生しました。

 

 過激派フツ族により,

 1994年4月~6月の約100日間に,

 少数派のツチ族と穏健派のフツ族

 およそ100万人の方が

 殺害されたと言われています。

 

 

終結

 1994年7月にルワンダ愛国戦線が

 (難民としてウガンダにいたツチ族の反政府ゲリラ組織)

 制圧し,ジェノサイドは終結しました。

 

 この時,ルワンダ愛国戦線の司令官であったカガメさんが

 今のルワンダの大統領です。

 

 そのため,カガメ大統領はルワンダでは

 絶大な人気を誇っています。

 カガメさんが大統領になって,18年。

 他のアフリカの国では,

 大統領選によって暴動が起きたりしていますが,

 ルワンダはジェノサイド以降,

 大きな暴動は起きていません。

 

 独裁者,と言われることもあるみたいですが,

 今のルワンダの平和は,

 カガメさんの力によるところも大きいのでは,

 と思います。

 

 

現在 

 このような歴史的背景から,

 ルワンダでは4/7~4/13までを

 ジェノサイドウィークとし,

 各地で様々な式典等が行われています。

 (4月以降の3ヶ月間は,

  各地で式典が行われるようです。)

 

 この間,仕事も午前中のみの所が多いようです。

 (WASAC検査所は午後2時まで仕事)

 午後は,会社主催や郡庁主催の式典に参加するみたいです。

 

 WASACも午後3時から式典を開いていました。

 (実際に始まったのは午後3時半~。

  終わったのは午後5時半。)

 

 参加させてもらいましたが,

 (全てキニアルワンダ語だったので,雰囲気だけ)

 日本でいう「喪に服す」という感じではなく,

 平和について考える,といった感じで,

 笑いもありつつの,終始和やかな雰囲気での式典でした。

 

 この式典の雰囲気は場所によりけりなので,

 これは,ほんの一例です。

 

 

 このジェノサイドがあったのが24年前。

 ほんとについ最近のことだと思います。

 

 3月末にキガリ

 ジェノサイドミュージアムへ行きましたが,

 殺し方,ラジオでの虐殺のあおり方,など

 言葉にするのは難しいですが, 

 本当に酷いものばかりでした。

 これが本当に自分が生きている間に

 起こったこととは信じられないくらいでした。

 

 ある日突然,隣人が殺しに来たら・・・

 考えるだけで,恐怖です。

  

 隣人で殺し合っていた事実を乗り越え,

 現在同じ土地で平和に暮らしているルワンダ人は

 心が強いなと思いました。

 

 ルワンダに3ヶ月住んでみて,

 特に虐殺の名残りみたいなものは感じません。

 むしろ日本と同じぐらい安全で平和。

 たまに日本にいるかと思うぐらい (*^^*)

 でもきっと,まだ知らないルワンダがあると思います。

 

 

 この歴史を踏まえて,

 ルワンダと向き合っていこうと思います。